オーロラさんの廃バス写真室 2




11  1998.     北檜山町


11  函館バス 日デ5RA106 富士R13トップドア (4066号車)1973年式。現役当時、函22あ・103の登録を得ていた函館バスの長距離車で、クリーム地に青帯の「長距離」色が懐かしいです。現在では普通便が主でしたが、当時は急行便が全盛で、同車も三菱B805Lに混じり「函館−恵山・椴法華」線で活躍しており、私(オーロラ)もこの車を見て育ちました。「三太郎トンネル」が開通し、現在ではバスの通行が不可となった旧道の露天掘りトンネルを、波しぶきを受けながら走る姿は実に勇ましい反面、こうして廃車後の姿は腐食が進み、ステップは抜けかけているのが痛々しく見えます。バンパーに「急行」と書かれた楕円の札を挿し、青白い煙、そして5気筒2サイクルUDの轟音が、物心ついた頃から焼き付いているこの車のイメージです。
〈コメント: オーロラさん〉



12  1998.     瀬棚町


12  函館バス 日デ5R104 富士R12 (4090号車) 1967年式(推定)。こちらは、既に管理人さんのところにも載っている車です。今回はコメントと云うことで加えさせて頂きました。と云いますのも、この車も私が小学生の頃、通学で乗った車でとても印象深く、お気に入りの一台でした。当時、フィンガーコントロールトランスミッションが売りのMP2/6系エアロスターが登場したての頃で、1本見送るとこの5Rが甲高い轟音を響かせやってくるのでした。その日の気分で両者をよく選んで乗車していました。車内は窓に3本はあったと思いますが、外へ顔を出せないように保護棒が張られ、自社発注車とは違う仕様も私の興味の対象となっていました。また、一番の特徴としては、古典的な富士R12ボデーでありながら、当時設定の無かったサッシ窓を装備するところで、これは前所有者である茨城交通で一時期採用されていたとのこと。もしかすると4灯ヘッドライトも特注で装着されていたのかもしれません。なので、一見するとモデルチェンジ版のR13ボデーに見えなくもないのですが、上下鋼体の分割ポイント(R12は窓下、R13は窓上)や、後部鋼体がR12であることを主張しています。現役当時は、函22あ・381の登録を得、函館市内近郊の路線で活躍していました。
〈コメント: オーロラさん〉



13  1999.     森町


13  函館バス 日デ5R104 富士R12 (4091号車) 1967年式(推定)。12の画像にある車両の兄弟で、こちらは函22あ・382の登録でした。前出のは潮風が当たる場所に置かれているため、腐食が激しく、一部元事業者の塗装まで見えている酷い状態ですが、こちらは民家の脇にあり、比較的状態は良いです。なお、こちらは運転席側のもので、非常口は当時のお決まりとも云える中ほどに設けられています。余談ですが、この車両と同型同仕様車がTVドラマ「西部警察」の第88話「バスジャック」にて登場し、エンディングにて爆破されました。車内広告には「茨銀」のものもあり、茨城交通のものであることは間違いありません。
〈コメント: オーロラさん〉



14  1998.     函館市


14  函館バス 日デU20N 富士3E (4117号車) 1975年式(推定)。京浜急行から大量に導入された譲渡車両で、記憶では函22あ・671〜672、727〜731、781、789などが存在していたと思います。3Eでは初期型のみ装着された段差の無いバンパーが特徴で、京急時代からは中扉を境に側面方向幕と車掌窓の入れ替えを行っています。また画像ではわかりにくいですが、前ドアは一般とは異なり、後方へ折りたたむ方式でしたので、右側最前列座席の下にはドアエンジンがあると云う変わった仕様でした。また白い保護帯も本州らしい装備で、趣味的にも面白い車両でした。
〈コメント: オーロラさん〉





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